こんにちは!今月も当ポートフォリオの月次運用報告をお届けします。
2026年7月は、歴史的な163円台への円安進行、政府・日銀によるステルス為替介入、米FOMC、そして月末の「日銀の追加利上げ(0.25%)」と、まさに相場環境が激変した1ヶ月でした。
乱高下する相場の中で、当ポートフォリオはどのような戦略を取り、どのような結果を出したのか。詳細な取引履歴と、8月に向けた最新の戦術配置を公開します!
1. 7月の運用概況:マイナス圏からの鮮やかなV字回復!

まずは結論から。7月の運用成績は、月初の大幅な含み損を跳ね返し、月末にはプラス圏へと浮上する「完全なV字回復」を達成しました。
【2026年7月 資産推移(評価損益合計)】
- 7月1日時点(ポートフォリオ収縮期)
- 評価損益合計: -3,839円(評価損益率 -3.77%)
- 保有銘柄数: 8銘柄
- 7月31日時点(V字回復・迎撃陣形完了)
- 評価損益合計: +949円(評価損益率 +0.80%)
- 保有銘柄数: 12銘柄
V字回復を牽引したのは、「三菱HCキャピタル(8593)」、「日本製鉄(5401)」、「ENEOS(5020)」といったバリュー株・高配当株のプラ転です。相場のボラティリティを逆手にとり、攻めのリバランスを行った結果が実を結びました。
【主要銘柄のパフォーマンス(7月31日時点)】
| 銘柄名 | コード | 評価損益 | 評価損益率 |
|---|---|---|---|
| 三菱HCキャピタル | 8593 | +918円 | +3.59% |
| 日本製鉄 | 5401 | +720円 | +12.24% |
| NTT | 9432 | +140円 | +0.93% |
| ENEOS | 5020 | +297円 | +1.33% |
| OATアグリオ | 4979 | -666円 | -8.36% |
| PKSHA | 3993 | -282円 | -4.82% |
2. マクロ深層分析:強固な米国経済と、日銀利上げの波紋


7月の相場を動かしたマクロ要因を振り返ります。
米国市場は非常に底堅い動きを見せました。S&P500は7,400ドル台で25日線を完勝防衛し、過熱感をリセット。新規失業保険申請件数の改善(187K)や、消費者信頼感指数の上昇(92.1)など、「米国経済のソフトランディング」を裏付ける指標が相次ぎました。FOMCでもパウエル議長が秋の利下げ開始に含みを持たせるハト派寄りの着地となり、株式市場への底支えとなっています。
一方で国内は激震でした。為替が163円台の警戒水域に達したのち、介入への警戒感で急落。さらに7月31日の日銀金融政策決定会合で「政策金利0.25%への追加利上げ」が決定され、国内金融株の利ざや拡大期待が高まる半面、株式市場全体へのショックが波及しました。
3. タイムライン戦略:マクロショックを逆手にとる資産再配置

このような激動のイベントスケジュールを見据え、7月は計画的なポートフォリオの入れ替えを実行しました。
【ステップ1:利益確定と流動性確保(7月中旬)】
FOMCや日銀会合の前に、含み益が乗っていた北里(368A)やユニ・チャーム(8113)などを売却し、まずは現金を確保しました。
【ステップ2:ショック前の戦略的迎撃陣形構築(7月下旬)】
確保した資金とGENOVAの売却資金を元手に、7/21〜7/22にかけて高配当・大型株へ一気に分散投資を実行。イベント通過前の恐怖感がピークに達したタイミングで、優良銘柄を底値圏で拾い集めました。
【7月の主な取引履歴】
- 7/16 (売): 北里 8株(@1,356円), ユニ・チャーム 11株(@962.9円)
- 7/16 (買): ENEOS 1株(@1,274円)
- 7/21 (売): GENOVA 10株(@608円)
- 7/21 (買): PKSHA 2株, EMシステムズ 6株, 日本製鉄 10株, ソニーFG 20株, NTT 32株, ソフトバンク 10株
- 7/22 (買): ソニーFG 10株, ソフトバンク 2株
4. 構造的リスクを無効化する「両建て(ヘッジ)戦略」の全貌

今回のポートフォリオ再構築の最大のテーマは、「実生活のリスクを株式投資でヘッジする」ことです。
- 不動産・金利監視モジュール(対 日銀利上げ)
日銀の追加利上げは、私自身の「住宅ローン(変動金利)の上昇リスク」に直結します。そこで、金利上昇による利ざや改善の恩恵を直接受ける「三菱HCキャピタル(8593)」を厚く保有。住宅ローン上昇の痛みを、同社の配当と含み益(+3.59%)で相殺する「インカムの盾」として機能させています。 - 第一次産業・食料安全保障モジュール(対 インフレ)
原油高やアグリフレーション(食料価格高騰)という生活コスト上昇リスクに対しては、「ENEOS(5020)」と「OATアグリオ(4979)」を配置。ENEOSは早速プラ転(+1.33%)し、エネルギーヘッジが奏功しています。
5. 8月新週へ向けた迎撃陣形:12銘柄の戦術配置とリスク管理

最後に、8月の相場に立ち向かう現在のポートフォリオ12銘柄の陣容です。
- 1. 主力 / イベントドリブン: 日本製鉄(PBR割安修正・どっしりホールド)
- 2. 高配当 / 金利ヘッジ: 三菱HCキャピタル、NTT、ソフトバンク、ソニーFG
- 3. 防衛 / 医療DX: テルモ、EMシステムズ、LIXIL
- 4. 成長 / インフレヘッジ: ENEOS、JVCKW、PKSHA、OATアグリオ
⚠️ 絶対的リスク管理ルール
どんなに相場が良くても、私は以下のルールを厳守します。
- 現金の盾(買付余力3割の徹底): 為替介入や追加の日銀ショックに対し、理不尽な連れ安底を狙うための弾薬として現金30%を完全温存しています。
- 撤退基準(Risk-Off Triggers): S&P500が現物終値ベースで「7,350ドル」を明確に下抜けした場合、または米10年債利回りが「4.80%」を突破・定着した場合は、機械的にリスクオフへと移行します。
日銀の利上げという大きな節目を越え、8月は企業業績に焦点が当たる相場になります。強靭なハイブリッド・ポートフォリオで、夏枯れ相場も着実に利益を狙っていきます!